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明日を迎えるにあたり
蔵本由紀「非線形科学」を読みました。

人の目に見えるレベルの自然現象を、構成要素への分解でなくありのまま分析していく、物理学だけどこれまでの物理学ではない"柔らかな"科学の発展と展望をたどる一冊。
特にエピローグで、この新しい世界のとらえ方がどれほど豊かな自然認識をもたらすかが生き生きと語られて、著者の心の盛り上がり具合が届いてくるようでした。

大学では評判の先生だったと聞いていたので、期待通り。



本の中で、興味深い例として、ある大学院生の研究成果が紹介されていました。
でその大学院生というのが、僕の大学時代のクラスメイトだったのです。
名前見たときおどろいた。

がんばってるんだなあ。

僕も大学2年くらいの頃の一時期、けっこうな非線形好きだったのですが、なんだかいろいろやっているうちに大学卒業しちゃってました。あらら。

卒業しちゃったとはいっても、これからまだまだ自然科学系の本読んだり雑誌読んだりするのだろうと思っていて、「趣味は科学」とか標榜していたけれど、甘かった。時間はそんなにないものである。

仕事始めてしまうと、とにかくそこで使う能力を鍛えたいと思っちゃいますから。
そっち方面で読みたい本はたっくさん積んであって、常にスタックオーバーフローで大混乱、という状況。
サイエンスとのつきあい方は、たまに新書でも読んでへぇー、と思うくらいがちょうど良いのでしょう。

学生時代に得た貴重な教訓、「なんでもかんでもはできない」(教訓なのか)をかみしめて。
生き方戦略にも選択と集中を。

いやー、趣味のほうも、あれもこれも欲張るのはやめて「走ること」に絞ってから、なんかワークライフバランスがうまい感じに廻ってるんですよ。
投稿の時間見てもらえば分かるように、仕事で帰ってくるのが遅くなる日も多いんだけど、問題なのはそこではない(極端じゃなければ)。

最近、技術職というのは成長の跡を実感する機会に恵まれている職だなーと思っています。磨け磨け。
こんな調子で明日からも。成長のためには継続が一番大事です。still growin' up。


なんかやたら前向きなのは今日これを読んだからでした。→「プログラマは「世界」という言葉を臆面もなく出すべき。そしてチャレンジを褒めるべき。
忘れないようメモ。
by invisiblerunner | 2007-10-30 02:01


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